日本人の車事情にとって、車に興味関心のない人でも重視している項目がある。
そう「燃費」だ。
この燃費は「ガソリン代」として生活に密着しているため、「少しでも良くしたい!」と思っている人は多いことだろう。
なので、ここでは俺が実際に行っているその燃費を良くするテクニック、すなわち「エコドライブ」について書いていこうと思う。
燃費の向上はエコドライブだけというわけではないんだけど、うまくできるとカタログ燃費を上回ることも出来るし、ミニバンや軽自動車など車種を問わず使えるものなので、「なんか最近燃費悪いな〜」って思っている人は、一通り読んでみてくれたらと思う。
ちなみに俺の場合は、スバル R2-Sで19km/L(カタログ燃費)のところを24.0km/Lまで伸ばしたことがある。
また、インプレッサWRXでは、9.9km/L(10.15モード)→12km/Lまでは伸ばせた。
10年落ちのターボ(スーパーチャージャー)車でもそれができるから、同じ世代の「古き良き時代のスポーツカー」でも、十分カタログ燃費を上回ること自体はできるはず!
もちろん長距離ドライブでの話だが(笑)
ページコンテンツ
なぜエコドライブが手っ取り早くて良いのか?
燃費を良くするのに、3つの要因があると俺は考えている。
- ドライビング(運転技術)
- メンテナンス(車の整備)
- アイテム(タイヤなど)
これらの中で、1番効果的なのがドライビング。ここで言うところの「エコドライブ」だと思っている。
なぜなら、他のメンテナンスやアイテムになるとお金がかかるし、それを行う時間が必要になるが、ドライビングならどうだ?
本人の意識1つで、お金を使わず今すぐに実践できる部分だろう?
(このサイトを見るためのインターネットの利用料とか、パソコン・スマホの代金とかは無しな!笑)
だから「今すぐ燃費を良くしたい」と思う人ほど、エコドライブを意識して行うことが、手っ取り早くて効果的だと思っている理由である。
エコドライブの基本「アクセルペダルの操作」
ガソリンがエンジン内に噴出される量を決めるのは、
- アクセル量
- エンジン回転数
- エンジンにかかる負荷
おおまかに、この3つを「ECU」と呼ばれるコンピューターで計算して使用するガソリンの使用量を決めている。
アクセル量
その名の通りアクセルを踏み込む量で、その量が少ないほどガソリンの使用量は減る。
だが、道路状況で大きく左右されるので、交通の流れを止めても気にしない鋼のメンタルを持ってるの場合は、アクセルをほとんど踏まずに運転しても良いんだけど、やっぱり邪魔なので電車か自転車で移動してください(笑)
エンジン回転数
回転数が高いからといって必ずしも燃料をたくさん使用しているとは限らない。
それなりにスピードが乗っていれば、アクセルを踏む量が少なくなるので、その分ガソリンの消費量は減る。
だが、この場合はおとなしくシフトアップしたほうが燃費が良くなる場合が多い(笑)
また、アクセルをオフにした時に、ある回転数に落ちるまでは全く燃料を使用しない「フューエルカット」と呼ばれる領域があるので、これを上手く使うことで燃費は良くなる。
逆に、エンジン回転数が低くても、エンジンが温まっていない状態や、上り坂などの負荷が高い時は、多めに燃料を消費するからエコドライブを意識する場合は注意が必要になる。
エンジンにかかる負荷
エンジンに掛かる負荷は、道路の状況と乗車している人数で大きく変わってくる。
当然下り坂だとアクセルを踏まなくても加速していったり、エンジンブレーキを効かせて「ヒューエルカット」を上手く利用することができすが、上り坂だといつもより多めにアクセルを踏まないと進まない。
また、乗車人数が多いほど車重が重くなり、その結果エンジンの負荷が大きくなることで、燃費が悪化していくんだ。
また、高回転でさらにアクセルを踏むのもエンジンの負荷は大きいが、このシチュエーションはスポーツ走行や、高速道路の合流なので、たまには良いと思う。
燃費を良くするには、アクセル操作においていかにこの「エンジンに負荷の掛かるシチュエーションを減らすか?」で、燃費が大きく変わってくるといっても過言ではない。
シチュエーション別で見る「エコドライブ」
では、具体的にどのようにエコドライブを行っていけば良いのか?というのを、シチュエーション別で紹介していこう。
ただし、あくまでも俺の場合なので、必ずしも正しいわけじゃないから、そこんところを覚えておいてくれ!
エンジンの始動後
人によって違った意見になりやすいのが朝一でエンジンを掛けた後の「暖気運転」。
暖気運転といえば、止まった状態でアイドリング回転数を維持し、車が温まる(水温が上がってくる)のを待つイメージがあるけど、個人的には止まった状態の暖気運転は必要ないと思っている。
止まったままでアイドリングをするのではなく、2,000rpm以下に抑えて暖気運転をするイメージで、水温が安定するまで丁寧に操作してあげればいい。
また、ゆっくり動かすことでミッションやデフ、サスペンションの暖気になるので、ギアが軽く入るようになったり、乗り心地が悪くなりにくかったりしている。
これはATでも同じ。
暖気完了するまでは、エンジンを温めようと燃料が多めに使用されるので、加速が鈍くなる場合があるけど、ここで無理に踏み込むとかえって燃費は悪くなるので気をつけよう(笑)
発進
エコドライブでの発進は、ふんわりと踏んでいくという説明があるが、
具体的には、ATの場合クリープ現象で進みだした時に、
- じんわりと踏んで2,000rpmあたりをキープする。
- ある速度を超えるとシフトアップされ、エンジンの回転数が下がる。
- 再び2,000rpm近くまでアクセルを踏み足して、巡航速度(50km/h、道路によって60km/hぐらい)まで2,000rpmをキープ。
- 巡航速度になると、スピードが落ちない程度にアクセルを緩める。
意外とこれでも周りに遅れず発進でき、軽自動車に家族で乗っても、1,500〜1,700rpmキープで巡航できる。
MTの場合は、発進はアクセルを踏まずにクラッチ操作だけで発進し、2,000rpmぐらいでシフトアップしていくと良いだろう。
強化クラッチで軽量フライホイールでも、坂道はアクセルを踏まなくても発進できる!
巡航中
一般道だけでなく高速道路も同じで、道路状況はどんどん変わっていく。
なので「事故を起こさないこと」をまず頭に置き、定速巡航ができる時は回転数よりスピードを一定にするように心がけよう。
どんな勾配でも、自分で決めたスピード±3km/hでスピードをキープする。
言っておくけど、これがけっこう難しい。
なぜなら「自分の車の特性」はもちろん、「超緻密なアクセルコントロール」と「先の状況を読むスキル」が高い次元で必要。
先の道路の上り下りはもちろん、前後の車の動きや左右からの合流、数台前の車の動きまで見て、一瞬で判断する必要があるからね。
これはエコドライブというよりは、セーフティドライブにあたるんだけど、エコドライブは車の流れと自分の安全を確保した上で行うのが俺の考え方で、チンタラゆっくり走るのだけがエコドライブじゃない。
停止
前方が赤信号の場合は、
- 早めにアクセルペダルから足を離す。
- シフトダウンして、エンジンブレーキでスピードを落としていく。
- 軽くブレーキに足をのせる。
- ブレーキを踏み込んで止まる。
止まる時は、基本的にエンジンブレーキを活用する。
エンジンブレーキは、アクセルペダルから足を離すと徐々にスピードが落ちていくアレなんだけど、シフトダウンすることで、より強いエンジンブレーキを利用できる。
また、軽くブレーキに足をのせるのは、3つの意図があるんだ。
- 追突の予防
- 速度のコントロール
- もしもの急停止にそなえる
エンジンブレーキはアクセルを離すだけなので、ブレーキランプが点かない。
そのため、後続車におカマを掘られる危険がある。
軽く足を載せることでブレーキランプを点灯し、後続車に減速をアピールするんだけど、状況に応じてそのままブレーキを使って減速する。
ブレーキに足をのせているから、もしもの時でもそのまましっかりとブレーキを掛けることができるんだ。
基本的に8割エンジンブレーキ、残りの2割でフットブレーキといった感じだけど、安全確保はしっかりと!
渋滞に巻き込まれたら?
できるだけ止まらないようにクリープ(MTならクラッチ操作だけで動かす)を多用する。
それでも動かなくなったら、諦める(笑)
俺も人のことは言えないが、焦ったりイライラするのも良くない。
まあ、渋滞が起こりそうな時間を避けるか、早めに出発するのが1番いいだろうね(笑)
まとめ
エコドライブには、様々な道路状況に緻密なアクセル操作が必要不可欠なんだ。
今までのアクセル操作が全体で5段階だとすると、せめて半分までの区間を10段階ぐらいまで区切るぐらいの気持ちでコントロールすれば、そのあとのスマートドライブやスポーツドライブにも活かすことができるので、ぜひマスターしてくれよな!
最後はエコドライブから少々外れてしまったけど、エコよりも自分の安全が1番大事。
その自分の安全をしっかりと確保した上で、エコドライブでアクセル操作を勉強してみてくれ!
目指せカタログ燃費超え!