車の運転を楽しむということにおいて、避けて通れないのがこの問題だ。
MT(マニュアル)か?それともSS(スポーツシフト)の付いたAT/CVTか?
最近の車はかなりMTの設定が減ったが、あくまでもこのサイトのターゲットは「古き良き時代のスポーツカー」なので、俺もMT派であるのは間違いない。
ただ、それとは別に、ATでも車の運転を楽しめるように(かどうかは知らんが)スポーツシフトと呼ばれ、自分で+かーにレバーを動かすことで、シフトアップやシフトダウンができる車が増えてきたのは確か。
しかも、ハンドルの奥にある左右のパドルをペコペコ動かして変速するAT車も多い。
ちなみにうちのスバル R2-Sもスポーツシフトの付いた7速CVTだ。パドルシフトはないけど(笑)
MT(マニュアル)の良いところ
MTの良いところはなんといっても、「自分でコントロールしている」という感覚だろう。
クラッチを切って、ギアを動かし、またクラッチを繋げる。
操作としてはたった3つだけど、その裏の深いところにある、「言葉では言い表せない何か」が、このMTの1番の醍醐味だと俺は思っている。
そのたった3つの操作で、
速さを求めた時に、どれだけロスを減らしたシフトチェンジができるか?
スムーズさを求めた時に、どれだけショックを和らげたシフトチェンジができるか?
また、どれだけ車に負担を掛けないシフトチェンジができるか?
ちなみに、これらをいいとこ取りできるポイントは残念ながら無い。
いや、もっと突き詰めるとあるのかもしれないが、俺はその域まで到達できなかった(笑)
これらを少しずつ習得していくことで、より「車との一体感」を感じることができるようになり、これこそがMT車を運転する最大のメリットではないかと思っている。
SS(スポーツシフト)の良いところ
SS(スポーツシフト)の良いところは、法律上AT車扱いとなるので、AT限定免許のうちの嫁さんでも運転できるというところである。
そして、世界的に最高峰のスポーツカーたちも、次々にこのシステムを採用しており、ポルシェやフェラーリはもちろん、国産車では日産 R35 GT-Rや、三菱 ランサーエボリューション10 GSR、スバル インプレッサWRX STiも2.5Lのグレードにて採用されている。
これらの車がSS(スポーツシフト)を採用するのは、もちろん「速さ」の為で、それを突き詰めた結果、シフトチェンジ」を完全にロスと割り切って捨てたのだ。
なんせシフトチェンジにかかる時間が一瞬で済むようになったからね。
SS(スポーツシフト)の良く無いところ
これは車種によって違うとおもうが、廉価な車についているSS(スポーツシフト)はレスポンスがすこぶる悪く、ここぞというところでのもたつきがものすごくストレスになる(笑)
例えば、DレンジからSSモードにしてすぐにシフトダウンしても、反応が5テンポぐらい遅れて動く。
あと発進時、回転数やスピードで制約がかけられているのか、自分のタイミングでシフトアップできない。
うちのスバル R2-Sの場合、発進して20km/h、2500rpmを上回らないと2速に入らない(笑)
この辺りが、自分の意識とシンクロできればATといえどもかなり楽しめるのでは無いかと思う。
俺の個人的な感想を言わせてもらうと、車を楽しむだけでなく、車について学ぶのもMTが最適。
「エンジンの回転数」と「スピード」と「ギア」、この3つの関係をうまく使って、いかにスムーズに走らせ、いかに自分の思い通りに曲げていくのかが、俺の理想としている「スマートでスピーディなドライビング」に欠かせない要素なんだ。
それを知り、意識することでSS(スポーツシフト)でも少しは近づけると思うが、微調整ができず色々な制約があるのでやっぱりMTだな!