【新しいきみへ】『今日は間違いなく、あの日の未来』1巻の見どころ
引用元: 三都慎司 / 集英社
この記事では、作品の紹介する上で若干のネタバレを含むことがあります。
極力控えるように配慮しますが、もしネタバレが苦手な方は、ページを閉じていただくことをお勧めしますm(_ _)m
この作品は、圧倒的な作画力で読み手を魅了する「三都 慎司」先生が描く、教師と生徒のラブコメストーリーかと思いきや、日本の未来を賭けた壮大なタイムリープ・アクション。
亜希と悟は壊滅に向かう未来を回避することができるのか!?
こんな人におすすめです!
- タイムリープものが好きな人
- 気が強くて可愛いヒロインが好きな人
- 伏線回収の考察が好きな人
- 緻密に書き込まれた作画が好きな人
「新しいきみへ」の主なあらすじ
妻の浮気現場(勘違い)を目にしてしまった高校教師「佐久間 悟(さくま さとる)」が逃亡先(?)で1人の少女「相生 亜希(あいおい あき)」と出会う。
その謎めいた少女との出会いが悟の人生を思わぬ方向に向かわせるのですが、実はこの出会いは亜希にとって初めての出会いではなく、幾度となくおとずれた「初めての出会い」でした。
色々と「バレたら社会的に○にそうな出来事」を経て学校生活に戻った悟は、担任となったクラスで亜希と再開し、学校では亜希に引っ張り回される日々を送るのですが、その陰では「とあるウィルス」による死者の報道が増えてきて…
主要キャラクター
相生 亜希(あいおい あき)→「 」
引用元:集英社『新しいきみへ』 1巻より
この作品のヒロインで、傷心(勘違い)の悟の前に登場した謎に包まれた少女。
初対面とは思えないぐらい悟に好意を寄せているのですが、それについては話が進むうちに明らかになってきますが、人知れず絶望に抗い続ける少女でもある。
佐久間 悟(さくま さとる)
引用元:集英社『新しいきみへ』 1巻より
警察官の妻を持つ、どこか頼りなさげな高校教師。
ショックで思考が止まると逃亡するクセがあったり、学校で再開した小悪魔のような亜希に振り回されたりしているが、状況によってはものすごい決断力と行動力を発揮する。
佐久間 亜希(さくま あき)
引用元:集英社『新しいきみへ』 1巻より
悟の妻で警察官で料理は苦手。
男まさりで勝気な性格ですが、悟にはなんだかんだで優しい。
直感で動くスタイルで、ウィルス事件の捜査においても唯一真相に辿り着けそうな1人。
吉岡先生
引用元:集英社『新しいきみへ』 1巻より
悟と同じ学校に勤めている(そして好意を寄せている)元気っ子な体育教師。
佐久間 亜希(悟の妻)と同様に「相生 亜希」に違和感を覚えて独自に調査するも、その体に異変が…
『新しいきみへ』1巻の大まかな流れと見どころ
個人的に最推しの漫画家である三都先生。
そんな先生の前作『アルマ』が終了してから、待ちに待った新作がこの『新しいきみへ』です。
それでは、早速ストーリーの流れに合わせて、個人的に気になった見どころを紹介していきます!
(ネタバレを含む部分がありますのでご注意ください)
いろんなことが並行して起こるストーリーと、それらが交わるとき不穏な空気が…
序盤はパッとしない高校教師が、勘違いからの逃亡先で出会った不思議な少女に振り回されるラブコメか〜と思って読んでいたのですが、その裏でじわじわと広がる謎のウィルス「エフ」の脅威。
そのウィルスに感染した末路(別の先生)の描写はややショッキングな表現でしたが、当時リアルで大騒ぎになっていた「某感染症」の件も相まって、未知のウィルスの恐ろしさをうまく表現できていると思います。(苦手な人は読まないことをおすすめします…)
引用元:『新しいきみへ』 1巻より
その猛威はサブキャラにも容赦なく襲いかかってきます。
個人的に吉本先生は最後まで残ってほしかったのですが、2巻でこのストーリーのキーとなる部分を佐久間 亜希(悟の妻)に伝える大事な役どころだったので、この展開は仕方ないのかな?と思います。
(他のキャラだといまいちインパクトが無かったからかもしれませんが…吉岡先生は気に入ってたので解せぬw)
序盤は女子高校生(!?)が高校教師を振り回すシーンにヤキモキw
この(!?)もネタバレに繋がってしまうのですが、序盤は相生が悟を振り回すシーンが多く、ここでは書けませんが、センシティブな描写がちらほら出てきます(^_^;)
引用:『新しいきみへ』 1巻より
教師と生徒の一線を超えないように振る舞う悟も、結局は相生に良いように振り回されてしまうわけですが、なぜ相生はそこまで悟に執着するのか?
その理由は、作品タイトルである『新しいきみへ』や先に出てくる『無数の失敗の足跡をたどれ』という文章にもあるように、相生 亜希を中心とした「タイムリープ」に深く関係しており、読み進めていくうちに明らかになっていきます。
それを見て「ああ、そうだったのか…」と納得はしますが、相手(悟)は一応妻帯者なので同意はできませんw
序盤から様々なところに仕込まれた伏線
「タイムリープ」がこの作品のテーマの一つであるため、序盤から「今回が初めてでは無い」といった伏線がちらほら仕込まれています。
引用元:『新しいきみへ』 1巻より
そういう意味では、伏線回収の考察が好きな人にも読み進めていくことで、満足できる内容ではないかと思います。
相生が学校をサボり、ナンパから助けた?悟に対し、
「中学の同級生じゃ私も誰だか忘れちゃってて」
と出た言葉に
「先月まで同じ学校だったのにひどいですね」
と返された時に「しまった!」という表情と共になんとか誤魔化すセリフなど、今思えばこれもタイムリープによる弊害だったのかもしれませんね(^_^;)
引用元:『新しいきみへ』 1巻より
ウィルス事件の捜査に出た悟の妻(佐久間 亜希)は、たまたま2人が一緒にいるところを目撃してしまったですが、いったいこの夫婦はどうなってしまうのか!?
このウィルスは一体なんなのか?
相生の本当の目的は?そもそも相生 亜希は何者なのか?
様々な謎を残したまま、2巻へ続く…
ここで紹介した見どころはあくまでも一部です。
また、ブログタイトルにもあるようにあくまでも個人的なツボのため、読んでくれたあなたには刺さらないかもしれませんが、少しでも興味を持っていただけたのであれば、一度読んでみることをおすすめします!
次の巻の見どころはこちらに書いています。
→【無数の失敗の足跡をたどれ!】『新しいきみへ』2巻の見どころ